水溶性紫外線吸収剤


近年、環境負荷の低減や安全性への意識の高まりを背景に、水系処方をベースとした塗料やトイレタリー製品などの開発が活発に進められています。しかしながら、これらの水系製品に紫外線吸収剤を配合する際には、従来の水溶性紫外線吸収剤が水中で強酸性を示すという課題があり、適用範囲が大きく制限されていました。こうした課題を解決するため、弊社では水中において弱酸性から中性を示す新規水溶性紫外線吸収剤を開発いたしました。本製品は、水溶性ポリマーに紫外線吸収性成分を化学的に組み込むことで、50%以上の高い水溶解度を実現しており、さらに溶解状態を長期間安定して保持できる優れた水中安定性を有しています。また、水溶液の状態で紫外線による分解や変色に強い高い光安定性を備えており、長時間の太陽光照射条件下でも吸収性能を保持します。さらに、従来品と比較して360~380nmの波長域において強い吸収特性を示し、優れた紫外線カット性能や有機材料の保護効果を有します。これらの特長により、本製品は水系処方への適合性を大幅に向上させ、水性塗料、水性ワックス、各種トイレタリー製品など、幅広い分野での活用が期待されます。


50ppm(紫外線吸収性成分10ppm)水溶液の吸収スペクトル 50ppm(紫外線吸収性成分10ppm)水溶液の吸収スペクトル


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